日本円の定期預金よりも金利の高い外貨に預けて資産運用しようと思っているけど、「やり方が分からない!」という方も多いのではないでしょうか。
そこで、外貨預金よりも運用リターンを上げられる低レバレッジFXで金利を受け取る方法を解説しました。
外貨預金と同じ内容でFX口座にて運用することでリスクが変わらずに利益を最大化できます。
理由を解説してきます。
外貨預金よりFX低レバレッジ運用が良い理由
項目 | FX | 外貨預金 |
---|---|---|
取引コスト(ドル円) | 0.2銭 | 25銭 |
利息の受取 | 毎日 | 満期時 |
取引資金 | 資金の1~25倍まで可能 | 資金の範囲内で取引 |
取引解消 | いつでも | 中途解約不可 |
預金保護 | 対象 | 対象外 |
取引コスト
FXと外貨預金の最も大きな違いは、取引コストがFXの方が圧倒的に安いという点です。
外貨預金では手数料が安いネット銀行を使っても「25銭以上」はかかりますが、FXだと「0.2銭」で済むので、大きな差となります。
FX口座であればコストを抑えることができるため、その分利益を得やすいといえます。
利息の受取り
外貨預金は定期預金などで運用となり、利息発生は半年毎や満期時など、一定期間後に発生します。
一方、FXの場合はスワップポイントという利息が毎日発生します。
ポイントと付いていますが、これは実際の利息で口座に反映されるお金です。
なので、FXで通貨を保有し続けるだけで、毎日利息分だけお金が増えていくのです。
ちなみに、投資には複利運用と言って、元本と利息で運用して加速度的に資産を増やしていく方法がありますが、FXならば毎日発生する利息で短期積立も可能となります。
取引資金
外貨預金では、預入資金の範囲内で外貨の購入ができますが、FXの場合は預入の範囲を超えて購入が可能となります。
最大で25倍まで購入が可能となりますが、長期保有で安全に取引をするなら3倍程度にとどめて運用するのが理想的となります。
取引解消
4つ目の違いは、取引解消に関してFXはいつでも可能だが、外貨預金の中途解約は不可な点です。
FXは自分の好きなタイミングで買ったり売ったりでき、いつでも取引を解消することが出来ます。
一方、外貨預金は定期で運用するため、3カ月、6カ月、1年と満期の時期が決まっており、それ以前に解約することは出来ません。
なので、もし為替相場が思っていた方向とは逆の方向に進んだ場合、外貨預金は何も打つ手がないのです。
預金保護
5つ目は、外貨預金は預金保護の対象外だが、FXの預金は全額保護される点です。
銀行では、円預金は預金保護法から1000万円までは保護が保証されていますが、外貨預金はその対象外となるのです。
一方、国内FX業者の場合は、顧客資産は全額保全管理(別口で管理)する法律が決まっているので、万が一FX会社が破産した場合も、預けていた預金は保護されます。
スワップポイント(金利)とは
まずは「スワップポイント」とは何なのかという点の確認ですが、こちらは「2国間の金利差から発生する利息」のことです。
外貨預金の金利利息と同じもので、低金利通貨を売って、高金利通貨を買うと、毎日発生します。
例えば南アフリカランドと日本円を扱う場合、南アフリカの金利は「4.75%」で、日本円の金利が「0.10%」なので、利益となる金利差は「4.65%」です(※2022年6月1日時点)。
なので、南アフリカ円という通貨ペアを買いポジションとして保有した場合、毎日金利を受け取ることができるのです。
建玉を保有しているだけで自動的に毎日利息分のお金が増えていくわけです。
ただし、土日はもらえませんが、水曜日にまとめてもらえますので、実質毎日分もらえることになります。
スワップポイント投資の始め方
それではスワップポイント投資のやり方を「4つのステップ」に分けてお伝えしていきます。
これらを理解すれば今日からスワップポイント投資を始めていくことができます。
投資する通貨ペアを決める
最初に選択するのは「どの通貨を扱うのか」という点です。
目安としては各国の政策金利になるでしょう。
各国中銀はインフレ加速の懸念から利上げを急いでいます。
新興国以外も金利が付くようになっていますから、バランスよくポジションを持つとリスクを減らすことができそうですね。
ですからスワップポイント投資を行う際は、リスクヘッジが重要になります。
1種類の通貨ペアに資産を集中して投資するのではなく、複数の通貨に分散投資することでリスクを軽減できます。
投資全般に該当することですが、分散投資できている状態がスワップポイント投資でも望ましいということは意識してください。
ポジション量を決める
次のステップはレバレッジ(ポジション)を決めるということです。
国内FXでは証拠金の最大25倍の金額を取引できる仕組みになっています。
レバレッジは「ロット(通貨数量)で調整することで、自分でコントロールする」ことができます。
「ロット」については、購入する際のまとまりのことです。卵をお店で購入する際、1個ずつではなく6個入り1パックというまとまりで購入するでしょう。
業者によって1lotの大きさは異なります。
1万通貨単位でしか購入できない業者や1通貨から買える業者まで様々。
積み立ての口座は1000通貨以下の取引ができる業者を選びましょう。
| スプレッド | 買いスワップ | 売りスワップ | 取引単位 |
松井証券MATSUI FX | 0.2~0.9 | 50 | -53 | 1通貨 |
LINE FX | 0.2 | 48 | -51 | 1000通貨 |
実際に取引開始(購入)
実際に買いたいタイミングで購入していきましょう。
定期的に積み立てのように買い増していくのも良いですし、安い時を見計らって購入するのもありです。
時間をずらして分けて購入することで購入単価が平均化されリスクが少なくなります。
ボーナスが入ったタイミングや毎月の給料の中から数万円など、定期的に積み立てを行うと良いですね。
スワップポイントの再投資
購入した後は、特に何もすることはありません。
スワップポイント(金利)が自動的に加算されていきますので、口座の残高が増えていく過程を楽しみましょう。
スワップポイントが貯まったら、そのお金でポジションを買い増すことも可能です。
このような複利運用ができるのもFXの醍醐味ですね。
利益見込み額
毎月2万円分を積み立てて、メキシコペソを購入したときのシミュレーションをしてみましょう。
レバレッジは4倍まで。25倍みたいなハイレバでは買いません。
メキシコペソのレートが6円だったとして、毎月購入できる通貨数が13,000通貨です。
1日のスワップは1万通貨あたり約10円。1か月で300円です。このスワップも再投資していきます。
5年間(60か月)投資した金額は、2万×60か月で120万円です。
スワップの累計は、約110万となり、資産は230万円貯まりました。
複利効果ってすごいですね。
まとめ
金利による収入は時間が長ければ長いほど利益を上げられます。
早く始めれば好循環に乗せることができるので、少しずつこのサイクルに乗せていきましょう。